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「衛生・環境・健康」で世界に貢献する。売上10倍の成長を遂げたサラヤ・更家悠介社長が語る、使命感と「開拓精神」の本質

2026年05月25日

サラヤ株式会社

「衛生・環境・健康」で世界に貢献する。売上10倍の成長を遂げたサラヤ・更家悠介社長が語る、使命感と「開拓精神」の本質

サラヤ株式会社は、1952年に創業した、世界の「衛生・環境・健康」の向上に貢献することをミッションとする企業です。戦後、赤痢などの感染症が流行する中で、日本初の「薬用手洗い石鹸液」と「石鹸液容器」を開発・普及させた公衆衛生のパイオニアです。現在では「ヤシノミ洗剤」や植物うまれ甘味料「ラカント」などのコンシューマー製品から、医療や食品、公衆衛生向けの業務用衛生商材とサービス、さらには環境保全や開発途上国での衛生改善活動など、地球規模の社会課題解決をビジネスを通じて展開しています。

一貫した「手洗い」の原点と、売上10倍を実現した継承の軌跡

私の父が1952年にサラヤを創業したきっかけは、当時社会問題となっていた赤痢などの感染症を防ぐための「手洗い事業」でした。当時、紡績産業などの集団生活の場では感染症が蔓延しやすく、その解決策として「手を洗う」という習慣を定着させることから始まりました。私は大学卒業後に入社し、1998年に社長を継承しました。継承当時の売上高は約100億円でしたが、現在は海外展開も含めると約10倍の規模にまで拡大しています。

この成長の背景にあるのは、一貫して「社会が必要としているもの」を提供し続けてきた姿勢です。経営者としてプレッシャーを感じるというよりも、従業員と共に「今、何をすべきか」という課題に一つひとつ向き合ってきました。バブル崩壊やリーマンショック、新型コロナの世界的流行など、多くの社会的危機を皆で乗り越えてきたことが、現在の強い組織へと繋がっています。

私たちは、単に製品を売るだけでなく、ビジネスを通じて公衆衛生や社会環境の改善を行うことをミッションに掲げています。この創業以来の精神を従業員全員と共有し、時代の変化に合わせて事業を拡大していくことが、私の役割であると考えています。

取材担当者(石嵜渉)の感想

創業時の「手洗い」という一滴の志が10倍の規模に広がった背景には、危機をチャンスと捉える姿勢がありました。「プレッシャーよりも従業員と一緒に課題を解決してきた」という言葉に、真のリーダーシップを感じます。就活生の皆さんも、目の前の課題に誠実に向き合う姿勢を大切にしてください。

取材担当者(石嵜渉)の感想

顧客の声を起点に広がる多角化戦略

当社の事業が多岐にわたっているのは、お客様の声を拾い上げ、それを研究開発にフィードバックするサイクルを徹底しているからです。例えば、手洗い石鹸から始まり、食品工場の器具洗浄、さらには病院の手術器具の洗浄へと領域を広げてきました。

また、1995年頃からは食品事業にも本格参入しました。これは私の父が糖尿病を患い、当時の人工甘味料の安全性に疑問を持ったことがきっかけで、ウリ科の果実である天然素材「羅漢果(ラカンカ)」を用いた健康食品の開発に着手したものです。

現在、ラカント事業は50億円規模に成長し、世界的な健康意識の高まりを受けてさらに拡大しています。私たちは単に甘味料を売るのではなく、「健康に、かつ豊かに食べる」という価値を提供しています。

さらに2004年からはマレーシア・ボルネオ島で熱帯雨林と生物多様性を保全する活動を継続しています。また近年では、海洋資源の保全と持続的な活用を目指す「ブルーオーシャン・プロジェクト」にも注力しています。海洋の多様な課題解決のために、海洋プラスチックごみを有効活用しサーキュラーエコノミーを目指す対馬プロジェクトや、最新の冷凍システムを活用した水産資源サプライチェーンのイノベーションに取り組んでいます。

取材担当者(石嵜渉)の感想

家族の健康課題からヒット商品が生まれたエピソードは、ビジネスの原点が「身近な人を助けたい」という想いにあることを教えてくれます。環境保全活動を事業として展開する姿勢は、SDGsを企業の生き様として体現している好例です。

取材担当者(石嵜渉)の感想

デジタル技術とグローバル視点が拓く未来

これからの未来、私たちはデジタル技術を最大限に活用し、現場の仕事をよりクリエイティブなものへと変えていきます。社内では生成AIやデータ分析を取り入れ、広大な情報から必要な知見を効率的に得る仕組みを運用し始めています。

AIを活用して不要な手間を省くことは、人間が本来やるべき高度なチャレンジに注力するために不可欠です。

グローバル展開においても、私たちは立ち止まりません。私は月に2回は海外へ足を運び、現地のリアルなニーズを肌で感じるようにしています。アフリカなどの経済的・社会的な課題を多く抱えている地域で、どのように持続可能な形で衛生環境を改善できるか、そこには無限の工夫の余地があります。

今後は「オーシャンビジネス」も強化し、世界中のナチュラルな素材を化粧品原料や新製品へと活用していく予定です。どんなにテクノロジーが進化しても、基本は「人」です。チャレンジ精神を持ち、世界へ飛び出していく人材と共に、サラヤの新しい未来を築いていきたいと考えています。

取材担当者(石嵜渉)の感想

70年以上の歴史を持つ企業でありながら、最新AIの活用を語る柔軟な思考に驚かされました。伝統を守りつつ手段は常にアップデートし続けるスピード感が、グローバル競争を勝ち抜く強みだと感じます。

取材担当者(石嵜渉)の感想

若者へのメッセージ――冷静な判断力と多様性が未来を創る

これからの未来を生きる皆さんに伝えたいのは、どんなに世界が混沌としていても、未来に対する「ワクワク感」を失わないでほしいということです。ネット上には強い言葉やプロパガンダが溢れていますが、それに感情を揺さぶられるのではなく、事実を冷静に判断する力を養ってください。

多様性を認め合うことは、自分自身の幸せに直結します。思い通りにいかないからといって他者を攻撃する「自己中心的な考え」は、結局のところ自分の世界を狭めてしまいます。スマートフォンの中の世界だけでなく、スポーツや文化活動、実際の体験を通じて、仲間と協力し合うリアルな経験を大切にしてください。

サラヤは、企業理念に共感し、前向きにチャレンジできる「開拓精神(パイオニア・スピリット)」あふれる人材を求めています。専門性も大切ですが、それ以上に「自分の熱量をどこに注ぐか」を自分で考え、行動できる力が重要です。皆さんと共に、より良い地球社会を創っていける日を楽しみにしています。

取材担当者(石嵜渉)の感想

「冷静な判断力」と「多様性の受容」は、情報過多の時代を生きる私たちへの真摯なエールです。世界を巡り続ける更家社長だからこその説得力がありました。自分の熱量を信じて行動できる大人を目指しましょう。

取材担当者(石嵜渉)の感想