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【株式会社K-GOLDインターナショナル】「失敗を恐れず動け」18歳入社から社長へ、ジュエリーリユースの最前線を走る久保田創の経営哲学

2026年09月16日

株式会社k-goldインターナショナル

【株式会社K-GOLDインターナショナル】「失敗を恐れず動け」18歳入社から社長へ、ジュエリーリユースの最前線を走る久保田創の経営哲学

◇企業紹介◇

株式会社K-GOLDインターナショナルは、静岡県浜松市に本社を構え、川島グループの一員としてジュエリー・貴金属のリユース事業を展開する企業である。「リサイクルキング」「Aria」など複数のブランドを展開し、国内に約118店舗、香港にも6店舗を構える。18金ジュエリーのリユースに特化した事業展開は国内でも類を見ない存在であり、2021年以降右肩上がりの成長を続けている。従業員数は約450名、売上高は順調に拡大中だ。今回は代表取締役社長・久保田氏に、学生団体GOATの石嵜がインタビューを実施。高校卒業後18歳で入社し、現社長に就任した久保田氏の歩みと、若者へのメッセージを伺った。

「先生に言われるがまま入社した」高卒18歳、10店舗時代のスタートライン

久保田氏がK-GOLDインターナショナルに入社したのは、高校卒業直後の18歳のときだった。当時、会社の店舗数はわずか10店舗ほど。決して大きな規模ではなかった。「言い方は悪いですけど、高校の先生に勧められるがままに入社したんです。成績もそんなに良くなかったので、自分で調べることもなく、先生に言われるままに面接を受けて入社させてもらいました」と久保田氏は当時を振り返る。

最初の配属は店舗での現場勤務だった。約1年間、買い取りや販売の基本を学んだ。その後、会社が店舗拡大に舵を切るタイミングが訪れる。19歳のとき、新店舗の立ち上げ要員に抜擢された。「自分が担当して10店舗、20店舗ぐらいお店の立ち上げに携わらせてもらいました。商品のレイアウト、ショーケースの配置、壁のデザイン、広告媒体の制作まで。その経験は非常に勉強になりました」と語る。

20歳前後という若さで複数店舗の立ち上げを任されるという経験は、決して一般的ではない。しかし久保田氏は、与えられた課題に愚直に取り組み続けた。店舗数が増えるにつれ、数店舗を統括するマネージャー職、課長職へと昇進。26〜27歳のころには商品部門へ異動し、商品の仕入れルートの開拓を担当した。自社の買い取り品だけでなく、他社が買い取った商品をさらに仕入れて事業規模を拡大するという新たなビジネスモデルの構築に携わった。

◾ 取材担当:石嵜の感想

「先生に言われるがまま」という入社のきっかけは、就活生にとって意外に感じるかもしれない。しかし、そこからの25年間で社長にまで上り詰めた事実が、入口よりも入ってからの姿勢がいかに重要かを物語っている。19歳で店舗立ち上げを任されるという話を聞いたとき、若いうちに挑戦できる環境がいかに成長を加速させるかを実感した。自分で選んだ道ではなくても、目の前の仕事に全力で向き合えば道は開ける。そんなメッセージを受け取った。

新規事業の連続と30代での営業部門統括

店舗運営、商品仕入れと経験を積んだ久保田氏は、その後も次々と新たな領域を任されていく。買い取りシステムの刷新、ブランドバッグのレンタルビジネスへの参入、通信販売の強化。30代半ばを過ぎたころには商品部と通信販売、そして新規事業を統括ポジションに就いた。

「会社から課題を与えていただいて、必死に取り組んで、クリアできて、晴れて管理職にしていただいて。その時でもまだ26〜27歳ぐらいでしたね」と久保田氏は語る。ブランドバッグのレンタルサービスはアプリを活用する計画だったため、開発会社の選定からプロジェクト管理まで担当した。技術的な知識がない中で、外部パートナーと連携しながらサービスを形にしていく経験は、経営者としての視座を養う貴重な機会となった。

さらに、香港の子会社の統括も任されるようになる。「気がついたら営業部門全部見させてもらってく中で、専務という役職をもらって」と振り返る。競合他社が増える中、会社の競争力を高めるためにPOSシステム(レジの基幹システム)の入れ替えを主導。最も大きな転機となったのは、タレントの高橋英樹氏をブランドキャラクターとして起用するプロジェクトを担当したことだった。

テレビCMやプロモーション全般を統括し、会社の認知度向上に大きく貢献した。そして39〜40歳のとき、社長に就任。現在4年目を迎える。

◾ 取材担当:石嵜の感想

「泣きながら課題に取り組んだ」という言葉が印象的だった。華々しい経歴の裏には、想像を絶する苦労があったはずだ。店舗立ち上げ、システム開発、タレント起用と、まったく異なる領域を横断しながらキャリアを築いてきた久保田氏の姿は、「一つの専門性を極める」だけがキャリアの正解ではないことを示している。与えられた課題に対して逃げずに向き合い続けた結果が、今の地位につながっている。就活において「何がやりたいかわからない」と悩む学生は多いが、まずは目の前のことに全力で取り組む姿勢が重要だと学んだ。

「日本のリユース文化を世界へ」18金ジュエリーの魅力を発信し続ける挑戦

K-GOLDインターナショナルが掲げるミッションは「リユースの魔法で世界に笑顔を届ける」こと。そして「リユースをもっと楽しめる世界一の企業になる」というビジョンを持つ。久保田氏が特に力を入れているのが、18金ジュエリーのリユース市場だ。

「最近ニュースで金が高いとよく言われていますが、ニュースに出てくるのはインゴット(金の塊)ばかり。実は世界的に見ても、日本は金をアクセサリーとして好む国なんです」と久保田氏は語る。しかし課題もある。「残念ながら若者のジュエリー離れが僕らの課題です。18金のネックレスを1個買おうと思っても、安くても4〜5万円する。」

だからこそ、リユースの価値がある。新品では手が届かない高品質なジュエリーを、リユースならではの価格で提供する。「ジュエリーって多分なくても生きていけるんですよね。でもあると自分を引き立ててくれて、自分の魅力をさらに引き上げてくれる。人の感情に訴えるものの価値を循環させるのがリユースという仕事だと思うんです」

「日本で培ったリユースという良い文化を、今度は世界に発信していきたい。それが僕らの根幹にあるものです。」と久保田氏は目を輝かせる。香港に6店舗を展開し、海外ECサイト「eBay」「Chrono24」などでも販売を行うK-GOLDインターナショナル。日本発のリユース文化を世界に広げるという壮大なビジョンに向けて、着実に歩みを進めている。

◾ 取材担当:石嵜の感想

「なくても生きていけるけど、あると自分の魅力を引き上げてくれる」という言葉に、ジュエリーの本質的な価値を感じた。単なる中古品の売買ではなく、「価値を循環させる」という視点でリユースを捉えている点が印象的だった。環境問題への関心が高まる中、リユース市場は今後さらに注目される分野だと思う。日本のリユース文化を世界に発信するという壮大なビジョンは、グローバルに活躍したい就活生にとっても魅力的な選択肢になり得る。

学生へのメッセージ:「失敗をたくさんしてもいい。動いた人間が評価される」

久保田氏から就活生へのメッセージは、シンプルかつ力強いものだった。「今だから昔だからという言い方はすごく嫌いなので、今も昔も変わらないと思います。40歳ぐらいになってみんなに認められている人たちの共通点は、20代の頃にたくさん失敗していることです。」

久保田氏自身も、若いころは数え切れないほどの失敗を重ねてきた。「色々トライして挑戦したから、めちゃくちゃ失敗しました。色々なところで怒られました。だからもし20代の方々に人生の先輩として言うことがあるなら、本当にたくさん失敗してもいいじゃんっていう感じですね」

川島グループには「いますぐ挑戦」という社訓がある。久保田氏もこの言葉を大切にしている。「悩んで悩んでわからなかったら、やった方がいいと思うことをやる。失敗しても、よほどとんでもない失敗じゃなければなんとかなります。全然取り返せます」

逆に、失敗を恐れて動かない人は、いざという時に動けなくなると久保田氏は指摘する。「いろんな失敗を繰り返して、さあやってみようと動けた方が僕は楽しいと思いますし、客観的に見ても動きが早い人は絶対的に評価をもらえると思います」

「何回失敗しても1回成功すればいいんだという気持ちになれたのは、自分自身にとって大きかったと思います」と久保田氏は語る。失敗を恐れず挑戦し続けた結果、18歳で入社した会社の社長にまで上り詰めた。その経験に裏打ちされた言葉は、就活生の背中を強く押してくれるものだった。

◾ 取材担当:石嵜の感想

「何回失敗しても1回成功すればいい」という言葉が、今回の取材で最も心に残った。就活中は失敗を恐れて動けなくなりがちだが、久保田氏の言葉を聞いて、失敗は成功への通過点に過ぎないと改めて感じた。新卒から社長にまで上り詰めた久保田氏の言葉だからこそ、説得力がある。就活において「正解を探す」のではなく、「まず動いてみる」ことの大切さを学んだ。失敗を恐れず挑戦する姿勢を持って、就活に臨みたいと思う。