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インフラの「基礎」を支え未来を築く—困難な時代に挑む老舗建設コンサルタントの経営戦略

2026年05月08日

株式会社ファルコン

インフラの「基礎」を支え未来を築く—困難な時代に挑む老舗建設コンサルタントの経営戦略

【覚悟の立場】役員経験者が歩んだ経営者としての道

元々、私は別の建設コンサルタント会社におり、そこで役員なども務めていました。前の会社を定年退職した際、たまたま、現ファルコンの役員の方から声がかかりました。

私はファルコンが設立した当初からずっと関係があり一緒に仕事をしてきました。そのご縁と、前の会社で役員として事業に携わっていた経験を認めていただき、「来てくれないか」という話があり、現在に至っています。

会社を任されることに対して、不安やプレッシャーが全くなかったわけではありません。しかし、既に役員として事業に携わっていたため、これまでの経験を活かし、会社を運営していく覚悟を決めました。経営をしていく上で何が必要か、どのような課題があるかは認識していました特に地方の建設コンサルタント業界は、日々課題に直面する厳しい世界ではあります。ファルコンとの長年の関係性の中で、私に声がかかった以上、その期待に応えるべく、現在の経営に邁進しています。

取材担当者(石嵜渉)の感想

古川社長が、以前他の企業で役員としてのキャリアを確立された後に、ファルコンの経営を引き継いだという経緯から、その豊富な経験と実力を買われての就任であったことが注目されます。信頼関係が基盤となっており、経営者としてのキャリアが途切れることなく続いていた流れは、これまでの実績の証明だと感じました。

取材担当者(石嵜渉)の感想

若手人材の確保と定着への挑戦

経営を続けている中で、最も困難なこと、最大の課題はやはり「人材確保」です。我々建設コンサルタント業界は、特に厳しい業界だと考えています。

若い人が技術を持って育っていってもらわなければなりません。この業界には多くの専門資格があり、それを積み上げていきながら技術も磨き上げていく必要があります。そのため、人材の確保が非常に難しい業界なのです。苦労して育てたとしても、ある程度育つと「もう少しステップアップしたい」と言って辞めてしまう方もおられます。そのため、人を集め、定着させることは非常に厳しい課題でもあります。

ただ通り一辺倒の仕事をしていたのでは、社員は定着してくれません。社員に長く働いてもらうため、ファルコンでは様々な対策を講じています。福利厚生など、社員の皆さんにとってできるだけ良い環境に力を入れているのは事実です、経営理念にも記載している通り、社員だけでなく、その家族も含めて幸せになれるような環境整備を重視しています。給与面でも優遇をしていかないと、若者にとって魅力的な職場とはなりにくく、定着が難しいのが現状です。

採用ターゲットは土木系や建築系の学科の学生としています。しかし、なかなか地方の小さい企業には来てくれないのが現状なのです。大手企業に優秀な人材が集まる傾向が強いため、当社では職種を全く問わず、文系の方だろうが理系の方だろうが、一から育てていくというやり方をしています。そうしなければ、人が来てくれないからです。採用活動において、あらゆる手は使っていますが、それでも学生が来てくれないのが現状であり、そのくらい人材確保が難しい業界だと認識しています

取材担当者(石嵜渉)の感想

建設コンサルタント業界が資格と技術の積み重ねを要求される厳しい環境であり、その結果、人材確保が非常に困難であるという現状を知る。地方の中小企業であるがゆえに大手との人材競争にさらされ、文理を問わず一から育てるという採用戦略に切り替えている点に、切実な課題と、それを克服しようとする強い意志を感じました。社員の家族の幸せまでを経営理念に盛り込むなど、福利厚生を重視する取り組みは、若者が定着するために不可欠な要素だと強く感じました。

取材担当者(石嵜渉)の感想

【未来への投資】専門資格と新技術への取り組み

会社を経営していく上で、特に重要視しているのは専門資格の取得です。建設コンサルタントの仕事は、専門資格が非常に重要になってくるからです。

資格の中には、ある程度の経験を積まないと受けられない試験や資格があります。社員には、ある年齢になって、それを着実に取ってもらいたいと考えています。資格がないと、仕事の責任者として認めてもらえない現状があるため、社員にはしっかりと身につけてもらいたい。そのために外部講師による研修や技術講習会、資格取得支援制度、表彰制度などを整え、若手社員が前向きに学び、長く活躍できる環境を整えています。

将来の目標としては、今の事業の延長線上において、新しい技術(新技術)を取り込んでいきたい。例えば、赤外線画像診断やUAV(ドローン)といった技術を含めて、より効率的に業務を進めていきたいと考えています。

具体的に言うと、コンクリート片のはく落を予測・診断する赤外線画像診断技術の普及や災害が起きて地滑りを起こした場合にUAV(ドローン)を使って現場の状況をデータとして取得し、図面を作成するとともに、復旧対策までを一気に作ってしまうといった技術を想定しています。若い人の力を借りて、新しい技術を積極的に取り入れ、業務の効率化と質を高めていくことに注力していきたいと考えています。

取材担当者(石嵜渉)の感想

インフラ整備のプロフェッショナルとして、専門資格の重要性を第一に挙げていることに、仕事の社会的責任と専門性の高さを感じました。

取材担当者(石嵜渉)の感想

若者へ託す「何をやりたいか」を固める重要性

赤外線画像診断やUAVといった新技術を既存事業に取り入れ、さらにAIを活用することにより効率化を図るというビジョンは、若者にとって非常に魅力的だと思います。もちろん、社会人になってから勉強しても全然遅くはありません。

大学生である今こそ、自分がやりたいことをしっかりと勉強して、形を作った上で、望む職に就いていくのがやはり一番だと思います。

取材担当者(石嵜渉)の感想

自分がやりたいことを一生懸命に。時間のある学生の間だからこそ挑戦できることも多いと思います。若者にとって背中を押していただける言葉だと感じました。また、赤外線画像診断やUAVといった新しい技術を事業に取り込み、効率化を図るというビジョンは、若者にとって非常に魅力的だと感じます。

取材担当者(石嵜渉)の感想